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社長コラム

角刈り乙女の恋 2 

2023年9月 1日掲載

今回も、我が家の愛犬ピカの話。ペットなんてどうでもいいよ、という声も無視して親ばか話を続けます(笑)。

さて、家から2キロの貝塚公園にちょいちょい行くようになった角刈り女子のピカですがそこで優しいミルク君(ミー君)と出会います。ピカはミニチュアピンシャーという犬の性質のせいか、元気で遊び好きな半面臆病で警戒しやすいので誰とでもすぐに仲良くなれるわけではないのですが、ミー君が優しく誘ってくれ続けたこともあり、彼とは遊ぶことができるようになりました。

コミュニケーションが下手なショートヘア女子(運動神経抜群)が、優しく穏やかで明るいウェーブのかかった髪の毛(薄い茶色)のイケメン男子と仲良くなるという、少女漫画に出てくるような展開がそこにはあったのです。
(正しくはショートヘアではなく、角刈りですが...。)

犬がじゃれあいながら遊ぶことを、業界用語で「ワンプロ」というのだそうです。「ワンちゃんのプロレスごっこ」を縮めた言葉で、親しい犬同士が行います。多くは同じくらいの体格同士で行い、じゃれ噛みしながらのレスリングである事が多く、力が均衡してその場をぐるぐる回ったりするのですが、ピカとミー君は一味違いました。

遠くからピカが猛ダッシュでミー君に近づいていき、彼は立ち上がりながらピカに応戦します。お互いに一太刀やりあうと、ピカはあっという間に去っていくのです。そして向きをくるりと反転させると、もう一度全速力で向かっていきます。その際、ピカは低くドスの効いた声で唸りを上げるので、まるで戦闘機が空気を切って加速するような錯覚を覚えます。戦闘機同士の空中戦の事を英語で「DOG FIGHT」と言いますが、彼女のプロレススタイルはまさに一撃離脱のそれだったのです。対するミー君のプロレススタイルは、相撲の横綱のよう。ピカの攻撃を受け続けてもひるまずに立ち向かいます。

...と、飼い主が書くとこんな感じですが、
「黒くておっかない小さなドーベルマンみたいなのが、唸りながら猛スピードで走って優しそうな可愛いトイプードルみたいなのを何回もいじめ続けている」
傍からはこのように見えているに違いありません。笑って許してくれるミー君の飼い主さんに感謝です(笑)。少女漫画かと思いきや、プロレス漫画になってしまった二人の物語。果たしてどのようにストーリーは転がるのか?またしても次回につづくのでした...。

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