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社長コラム

真夏の夜の夢4 〜昼 柏市内〜

2021年10月 1日掲載

2日連続で夢の続きを見ている、いや見させられているという初めての経験。
会社へ向かう常磐線の窓から、まだ見えていない柏市を見ようとしているのは
私が夢に支配されつつあるという表れなのでしょう。

「もしかしたら柏駅は閉鎖されているのでは?」
「自衛隊が防護服を着て、柏市内を封鎖しているかも?」
心の中の言葉を、冗談と思えなくなっている自分自身を哂いながら
会社の最寄りの駅、豊四季駅へ到着しました。

一緒に降りる人の顔をのぞき込んで安心したり、人が忙しそうに行きかう町の様子に
胸をなでおろしながら、ちょっとずつ心の動揺をしずめながら会社へ歩を進めていきます。
そして無事に到着すると、当たり前の事ながら社員達は会社へ立て籠もってはおらず
会議室にろうそくはありません。
ただ、事務所に漂う紫煙を外に掃き出そうとする大きな換気扇が一つ、
ガラガラと大きな音を立てて四六時中回っているのが癇に障るのでした。

そうしているうちに仕事の時間に。
お客様廻りの道すがら、昨日と何も変わらない市内を見ていると
「まるで夢みたいな平和な光景だ」と感動している自分がいます。
「こんな安全な時に、何か調べられないだろうか?」
私は、伝染病の原因は井戸水ではないだろうかと井戸水のにおいを嗅いでみたり
会議室から出られないときに必要な食糧はないかとスパゲッティを買って机に
忍ばせました。
もちろん、実際に悪夢が本当になる事をおそれているのではありません。
おそらく今夜も見させられるであろう、あの悪夢の中で少しでも役に立つ事を
昼間のうちにインプットさせておこうという気持ちがそうさせているのです。

後から考えると、この時点で私は夢と現実が反転し始めていたのかもしれません。
昼間、夢で見た現場でやれる事をやった(つもりの)私(笑)。
いよいよ、夜のとばりが下りて第三幕のはじまりです。 ?続く?

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