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社長コラム

山陰旅行3 「皮肉の毒矢」

2020年5月 1日掲載

講談師の神田伯山さんが人気ですね。 YOU TUBEで伯山TVを見ていますが、
講談はそもそも、長い話を数日間にわたって読むというスタイルだったのだそうです。
とすると、この旅行の話はあたかも講談のように読んでいただければ、と思います。
「講釈師 見てきたように 嘘をつき」とは有名な言葉ですが、さあ、果たして。

出雲に降り立った河野家4人。さっそく空港でレンタカーを借り、向かうは一路
出雲そばの有名店「八雲」であります!という事で、親父一人が胸をワクワクさせて
その他3人は眠い目をこすりこすり道中が始まりました。
空港から出雲大社までは約20キロ、普通に走っても30分といったところ。
始めは順調な滑り出しに見えたのですが、途中から少しずつ車が増えだし、残り5キロ
という頃には、もうどこへ迂回しても大渋滞、という混雑ぶりに。時間はいよいよお昼を
過ぎ、午後一時に差し掛かってきます。
この日の予定は、出雲そばを手繰った後に、踵を返して石見銀山を拝もうというコース。しかしこのままでは石見への時間がなくなってしまいます。 
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どうするか、正に瀬戸際においても親父はまだ血眼でそばにたどり着こうとするのですが、その時になんと!
「お腹空いたな」「どこでも良くないかなあ」という後部座席、まさかの味方から矢が
ざんざと飛んでまいりました!「蜘蛛の巣城のミフネ」のようになった父は、ようやく
正気を取り戻し、来た道をUターンして石見へ向かう事になりました。
道すがら寄った食堂名物のあごだしラーメンのおいしかったことといったらありません。
「やっぱりお腹が空いてるとなんでもおいしいねえ!」とは流し目で親父を見る双子の弁。
さっき受けた矢じりには、たっぷりと「皮肉の毒」が塗ってあったのでした。 続く

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