社長コラム
おめでたきもの
2019年1月 1日掲載
あけましておめでとうございます。本年度もどうかよろしくお願いいたします。
昔から、正月でめでたきものとして「一富士二鷹三なすび」と申します。初夢に見ると良いもの、なんだそうですね。正月には、門松が立てかけられます。これも松、竹がおめでたきものであることから、一年の初めに設けられるのでしょう。こう考えると、正月はおめでたきもの、のオンパレードですね。
正月だけでなく、年中通してめでたいものというのもございます。鶴は千年、カメは万年生きるという言い伝えから長寿の縁起物として使われます。いわゆるご長寿を動物に見立てた「メタファー」として使われているのでしょう。
さて、カメという名前ですが実は「亀」とは別にほかの動物の呼び名としても使われていた時期があるのだとか。なんだと思いますか?
実は「犬」、特に「洋犬」の事をカメと呼んだのだそうです。明治初期に来日した外国人が、連れていた犬に「COME HERE!」と呼んだのを聞いた日本人が「カメや!」と聞き間違えたらしく、犬の事をカメと呼んでいた事があるのだそうです。実は今も国語辞典にはカメと引くと「犬の事」というものもあるのだとか。犬も安産の象徴として、おめでたきものの仲間入りをしている事は、面白いですね。